ただいま
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(──は?)
「脛の青あざは折檻の痕、髪は見せしめに切られた──そんなとこだろう」
「そ、そうなのか!?」
平助くんだ。
「肌は綺麗だし、指先も手入れされてる」
それは、女子大生なら普通のことだ。
「お前ぇの面妖(みょう)な持ち物も、おおかた幕府のお偉いさんからの貢ぎ物なんだろ?
異人から手に入れたとかなんとかの」
「──ちょ、ちゃいますって!」
あたしは土方さんの手を振りほどいた。
「じゃあ、なんだってんだ」
「そやから、あたしは未来から来たんです。今よりたぶん、──」
(100年先?……200年?)
今はいつなんだろう……、と視線を土方さんからそらせた。
「ほうら、見てみろ。お前ぇは嘘が下手過ぎるんだよ」
土方さんは、「ふふん」と鼻で笑っている。
その時、肩にそっと手がのせられた。平助くんだ。
「のぞみ、よっぽど酷い目にあわされたんだな……」
しみじみと言って、
「ここにいろよ。ここなら安心だからさ。
追手が来たって、俺たちが返り討ちにしてやれるし、な?
なぁ、いいだろ土方さん」
土方さんは、困ったような笑みを浮かべながら腕組みした。
「仕方ねぇな。だが、部屋はどうする」
「俺の部屋を使えばいいよ!」
平助くんが即答する。
「俺、一くんのとこに転がり込むから」
「──何?」
小さい声が背後で聞こえた。