ウソか誠か
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「おお怖えぇ………、おちおち眠ってもいられねぇな」
土方さんは小さく噴き出した。
「なんだ、また俺に出て行けってぇそういうことか?
だったら、残念だな。お前ぇになんか寝首をかかれるか、馬鹿」
「噂が流れてるん、知ったはります?」
「噂?」
眉を寄せて言って、「ああ、」と思い当たったように笑顔を見せた。
「芹沢を殺したのは俺だって噂だろう?」
なんだ知っていたのかと驚きながら、あたしは静かにうなずく。
土方さんは、小さくため息をついた。
「芹沢を殺せば、間違いなく俺たちに疑いの目が向けられる。
俺たちが殺したとなりゃあ、それは私闘だ。
私闘は法度で禁じている。
自分で自分の首を絞めるようなことを俺がするとでも思うか」
「それは、………思いませんけど」
「お前ぇは、なんにも心配しなくていい」
あたしは土方さんを見た。
「言ったろう?お前ぇを露頭に迷わすようなことはしねぇって」
だから、新選組をつぶさないために芹沢さんを殺したのではないか?
「芹沢を殺して、俺が腹を切る羽目になっちまったら元も子もねぇだろう」
「───、そら、そうかもしれませんけど」
「そうだ」
土方さんは言って、小さく笑みを浮かべた。
「分かったら、さっさと部屋へ帰って寝ろ」