ウソか誠か
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ぶっきらぼうな言い方にカチンときて、あたしは縁側に仁王立ちになった。
「【どいて】て、なんなん。
【ごめん】とか【通して】とか言えへんのん?」
「ごちゃごちゃ言ってないで、どいてってば!」
「なんやさ、偉そうやなもう!」
「どいてくれないんだったら、無理やりどかすけど、後で血が付いたとかごちゃごちゃ言いっこなしだからね!」
「───は?」
(血ぃっ??)
障子に背中をへばりつかせたあたしの前を総司くんが通り抜けていく。
その瞬間、何とも言えないむっとするような嫌な臭いがした。
「なに、このニオイ……」
白粉の臭いとは違う。
なんだろう、この臭いは。
【後で血が付いたとかごちゃごちゃ言いっこなしだからね】
血の臭い?
「───ちょ、」
あたしは総司くんの後を追って、部屋の中へと押し入った。
丁度、総司くんが腰を屈めて灯火をつけている。
「何だよ───」
不機嫌そうに言って振り返った総司くんの姿を見て、あたしは悲鳴をあげそうになった。
すんでのところで、口を手で塞いで息をのむ。
半身になった身体が灯火の灯りに照らされて、恐ろしい光景を映し出していた。
水色の羽織の右半分が赤黒く変色している。
「そ、そ、そ、それ………」