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「土方さんと総司くんに出くわした場所を捜しに行ったんです」
土方さんが眉を寄せた。
「あそこで、土方さんと総司くんに出会うまでは、ちゃんと──」
ちゃんと、なんて言えばいいだろう。
【二十一世紀にいました】?
【平成にいました】?
「ちゃんと、何だ」
鋭い視線が刺さる。
「ちゃんと、未来にいたんです……」
その馬鹿馬鹿しいセリフに、思わずあたしは首を竦める。
案の定、玄関は水を打ったように静まり返った。
「そやから……」
あたしが言いかけると、土方さんが言葉を割り込ませた。
「未来ってなァなんだ?」
どこか調子っぱずれなのが妙に可笑しい。
「そやから、明日とか、明後日とか、今より先の時代のことです」
土方さんは一瞬ぽかんとして、それからフンと鼻で笑った。
「何を馬鹿なことを言ってやがる」
「──あたし自身もそう思てるんですけど、ホンマのことなんです……」
「どうせなら、もっと上手い嘘をつけねぇのか」
「嘘やったらいいんですけど、嘘とちゃうんですそれが」
土方さんは、フンと鼻から息を抜き、
「いい、ほとぼりが冷めるまで匿ってやろう」
そう言った。
「──え?」
【ほとぼり】って、何のほとぼり?
土方さんはニヤニヤしながら前までやってくると、あたしの顎をつかんだ。
「足抜け、だろう?」