ウソか誠か
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「───して、何故男の格好を?あなたも隊士なんですか?」
「え、えーと、隊士ではありません」
「新選組は男所帯ですので、女の恰好では言い寄る隊士が後を絶たないからです」
楠くんの言葉に思わず赤面して、どんと肘で小突いた。
「そ、そういう訳ではなくて、単にこの方が楽やからです、ハイ」
松輔さんはにこにこと笑った。恥ずかしーー!
「のぞみ殿から見て小十郎はどうです?ちゃんとやっていますか?」
「───あ、はい。ちゃんとされていますよ。楠くんは【美男五人衆】の一人なんです」
言ってから、くだらない事を言ってしまったと少し後悔した。
「可愛がられているようだね」
「そりゃあもう、なぁ?」
楠くんを見ると、恥ずかしいそうに顔を赤らめていた。
「ところでお二人は、このあと何かご予定でも?」
「ええ、まあ……ぜんざいでも食べに行こか思てまして」
「ぜんざい……汁粉ですか。
汁粉もいいが、どうですかなお近づきに一杯。先斗町に行きつけの店があるのですが」
「どうします?」
楠くんがあたしの目を覗き込んだ。
懐かしい人にばったり会って、きっと楠くんは行きたいんだと思う。
「ぜんざいは、またの機会でええよ」
あたしが言うと、松輔さんはが笑みを浮かべた。
「店の者に言って、美味い汁粉を届けさせますよ」
その一言で決まった。
「では、お言葉に甘えて」
あたしが言うと、「ありがとうございます」と逆に松輔さんが頭を下げた。