ウソか誠か
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「なぁ、マサさんが見はったんて、【土方さんが芹沢さんの部屋を覗いたはった】───ってとこだけなんやろ?」
「………うん、」
あたしはほっと胸をなでおろす。
(【覗く】くらい……、)
確かに奇妙ではあるけれど、芹沢さんに腹を立てていたのは確かだし、【死ねばいいのに】と思ってたって不思議はない。
「ほな、ただ覗いたはっただけなんちゃう?」
二人はちらりと目配せしてからあたしを見た。
「考えてもみぃな、わざわざそんなことせんでも、それこそ、そのきつぅい【法度】で切腹にでもなんでもしたらええやん。
それをわざわざ暗殺する意味ってある?」
あたしに意見できる立場にないとわきまえている二人は困ったように眉を寄せた。
「びっくりさせんといてよ、ほんま」
困惑したような顔つきで、うつむき加減にお互いに目配せしている。
(なんで、そんな顔するんよ………?)
土方さんがそんなことするわけがない。
「だって、犯人が土方さんらなんやったら、なんでお梅さんまで殺す必要があるんよ」
「それは、………なぁ?」
スエちゃんが遠慮がちに言ってリクちゃんに視線を向ける。
何かまだあたしに言ってないことがあるのだろうか。
どちらにしても、あたしは信じない。
信じたくない。
だって、土方さんなら、お梅さんまで殺すわけない。
二人が反論できないのを分かっていて、あたしは続けた。
「女子供まで殺すんは長州のやり口やん」