ウソか誠か
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意味が理解できずに、あたしは黙り込んでしまった。
スエちゃんも飲み込めなかったのだろう。
「それ、どういう意味?」と訊いた。
「奥さんは、よっぽど【土方はんどすか?】て声を掛けようかて思わはったくらいやったんやて。
そやけど、思い直して様子を伺うたはったんや。
ほんなら、あの人らが寝たはった部屋の襖をすうっと開けてな、中を伺うみたいにしたはったんやて。
なんや、見たらあかんもん見てしんもたみたいな気ぃになって、奥さん慌てて目ぇ閉じはったらしいけど、【あれは土方はんに間違いない】て言うたはったんや」
あたしとスエちゃんは顔を見わせた。
「それ、奥さんがおリクちゃんに言わはったん?」
「そんなん、あてに言わはるわけないやん!旦那はんに言うたはったんや」
「それを聞いてたん?」
「通りかかったら、そう話したはるんが聞こえてきてんもん」
それは、どういう意味なんだろう。
「ほんで、結局、どういうこと?」
あたしはリクちゃんを見た。
「あの人らは、殺されはったんどす」
「長州にやろ?」
「ちゃいますて、そやから土方はんらにや」
「───え?」
「あと、沖田はん、原田はんもいはった、て言うたはった」
ぼそぼそっと付け足して、リクちゃんは味噌汁をすすった。
そう言えば、あの日、総司くんは鼻の下に切り傷を作っていた。
【ヒゲを剃ってて失敗した】
確かそんなことを言ってたけど、あれは、ひょっとすると芹沢さんに斬られたものだったのだろうか───?