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「そう、いい事言うじゃねぇかよのぞみ!」
「それに、国内でゴタゴタしてたら、【幕府はアメリカ、長州はロシア】とか言うて、日本を切り取られてしまうで」
「そ、そうでしょうか………」
一瞬青ざめた楠くんは、思い直したように表情を引き締めた。
「そやからこそ、今こそ、天子様の御心のままに攘夷せなあかんのちゃうんですか?
幕府は攘夷や言うたはる天子様の御心を無視したはるやないですか」
「外交いうんは、そんな簡単なもんとちゃうんやって」
あたしは手をひらひらと振った。
「それに、せっかくの機会なんやから、外国のええもんいっぱい取り入れた方が国が発展すると思うけどなぁ」
「国て………、どこの国です?」
楠くんの不満げな顔を見ながらあたしは笑って言った。
「【どこ】って、日本やん」
「にほん?」
「そ、」
左之さんと楠くんは怪訝そうな顔つきで小首をかしげている。
「北海道から九州沖縄までぜぇ~んぶやん!」
そう言うとますます、眉間の縦じわが深くなる。
そうか、北海道って言っても分からないし、ひょっとすると沖縄はまだ琉球王国なのか………?
「そやから、蝦夷から琉球までです。日本国内ぜぇ~んぶ」
「のぞみよ、いくら徳川が日ノ本を統一したといっても、中には今も承服できてねぇ大名もいっぱいいるんだぜ?」
「それですよ、それ!
統一とか、国盗りとか、そんなこと言うてたらあきませんて。
【日本全体でひとつ】て考えんと」