家へ帰ろう
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「な?」
言い聞かせるように、優しい声で言った。
「さ、お前んちまで行こうぜ」
その【ヘースケ】の言葉はあたしの耳には届いていなかった。
(まじで?)
(なあ、まじで?)
(いやいや、悪い冗談やめてって)
現代人のあたしが、こんな時代で生きていけるわけがない!
(とりあえず、ウォシュレット無いと生きていけへんし!)
(朝ごはんかて、コーンフレーク無いと嫌ややし)
(それに、ケーキかって食べたいし!)
──どうやったら帰れるだろうか。
(──そや、)
【土方さん】と【総司】に出くわしたあの通り。
あそこが鍵なんじゃないか。
あそこが、いわゆる口にするのも馬鹿馬鹿しいけど【タイムトンネル】になっているんじゃないのか。
「お、おい!」
【ヘースケ】が大声で止めたのも気づかずに、あたしは大股で歩き出した。
あの時はたしか、──大丸よりももう少し東にいたはず。
そこで、友人たちとはぐれたあたしは、LINEでメッセージを入れようと、人込みを避けるために手近い路地に入り込んだ。
そこを見つけ出すことができれば、帰ることができるはずだ。
あたしは、駆け出した。
家へ帰ろう/終