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「夢に決まってんだろう?
第一、あの部屋には俺しかいなかっ───」
しまった───土方は思った。
自分一人しかいなかったと言えば、その【男】が土方自身だったと白状しているようなものではないか。
ちらりと目の前の女の顔を盗み見ると、小首をかしげて明後日の方に視線を向けていた。
どうやらバレてはいないようだ。
「───ですよねぇ。
第一、土方さんやったら、誰かが障子開けた時点で気ぃつかはりますよね───あ、」
何か気付いたのだろうか。
ぎくりとして、のぞみを見た。
「でも、あたしが部屋に入ってきた時も、気ぃつかんと寝たはりましたもんね。
やっぱり、誰か押し入ってきたんとちゃいますか?」
どうやら本当に気付いていないらしい。
「馬ァ鹿、お前ぇが縁側を歩いてきた時から気付いていたに決まってんだろう」
「あら、そやったんですか?なんや、声かけてくれはったら良かったのに」
「面白れぇから、見物してたんだよ」
「てことは、やっぱり押し込みなんかなかったんですかね」
「だから言っただろうが。
お前ぇがうなされてたから、俺が揺り起こしてやっただけだって」
黙っている。
解せない───そういう顔付きだ。
「でも、確かに………」
のぞみは土方をじっと見た。
(バレちゃいめぇ───)
からかってやろうと背後から蒲団に滑り込んで、耳元に息を吹きかけた───起きる気配はない。
それならと、首筋に唇をつけてみた。
身じろぎもせず、寝息を立てている。
無防備が過ぎる───と少し呆れた気分になった。
(本当にヤッちうまうぞ)
ふふん、と笑いながら自分の身体に沿うように抱き寄せる───だが、起きる気配はない。
悪戯心がますます大きくなる。
腰に回した手を襟へと伸ばす。
その中へ手を滑り込ませようとした───その時だ。
【この女】が悲鳴を上げたのは。