眠れぬ夜
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土方さんが、一つ咳払いをした。
「うなされてるみてぇだったから、起こしてやろうと思って肩を揺すったんだ。そしたら──」
「のぞみ君が叫んだ?」
「ま、そ、そんなところだ」
そうだったのか。
(いや、しかし………)
確かな感触があったような気がするのだけど。
「ま、何もないなら良かった」
近藤さんが一息ついた。
「のぞみ君、分かっただろう?
君がひと声あげれば、瞬時にして皆駆け付ける。
安心して眠りなさい。
第一、トシと一緒にいるなら怖いことなんか何もないじゃないか」
近藤さんは「はっ、はっ、はっ、」と笑って部屋を出て行った。
「んじゃ、俺ももうひと眠りするかな。
なんかあったら、またさっきみてぇに叫んでくれ。いの一番に駆けつけてやるからよ」
新八さんはあくびをかみ殺して背中を向けた。
土方さんの部屋に残ったのは、平助くんと総司くんだ。
「お前ぇらも、もう部屋に戻っていいぞ」
土方さんが不機嫌そうに言う。
「のぞみ君はどうするのさ、ここで寝るの?」
「そうだよ、ずるいよ土方さんばっかり」
土方さんは、じろっと平助くんを睨む。
「何がずるいんだ」
「そうだ!」
叫んで、総司くんがドタドタと部屋を出ていく。