家へ帰ろう
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やがて、山鉾巡行は終わり、人々が散り始めた。
そして、その街の光景にあたしは愕然とする。
【山鉾巡行】が行われるのは四条通だ。
この辺りは最近歩道が拡張されて車線が減少し少し様変わりしたが、もともとは片側二車線の、京都の中では広い方の通りである。
また、この辺りは、流行りのものを売っているお店が立ち並ぶ、賑やかな区域なのだ。
それがえらいことになっている。
そこにあるのは百貨店やファッションビルではなかった。
(なにこれ……?)
店先に暖簾を垂らした【商店】がずらりと並んでいる。
これじゃあまるで──。
こんな言葉、馬鹿馬鹿しくて使いたくないけど、
(タイムスリップ……?)
思わず空を見上げると、いつになくとても広かった。
(えーーー、嫌、嫌、嫌!)
(どーゆーこと、一体!!)
「どうしよ、【ヘー】ちゃん!」
「うん?」
何と言えばいいんだろう。
「ウソやろ、なあ?」
「は?」
(絶対無いて、こんな展開!)
(あったら、アカン!!)
あたしは、バッグからスマホを出した。
──やはり、【圏外】
「ウソやぁ~~~んっ!」
「おい、どうしたんだよ」
小パニックを起こしているあたしの肩を【へースケ】がつかんで軽くゆする。