眠れぬ夜
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ピシッ、障子が開いて、月明かりが差し込んだ。
「てぇへんだ、土方さん!!」
(新八っつぁーーーーーん!)
まだ口をふさがれていて顔を動かせないので、目だけ横に向けて確認する。
月を背負って表情が見えないが、その身体からまるで青白い炎が揺らめき立っているような恐ろしい光景となっている。
そして、その後ろには総司くんと平助くん。
皆、手に抜き身を握っている。
「土方さん、のぞみちゃんが居ねぇ!!」
新八さんの寝間着は大きくはだけ、下帯がだらしなく見えている。
あたしが男に押さえられているのを見下ろして、新八さんは絶句した。
(早く助けてーーーー!!)
(斬り捨てちゃってーーーーー!)
「いや、その───」
土方さんが口ごもる。
それと同時に、ふさがれていた口が解放された。
遅れて、近藤さんと源さんがやってきた。
「どうした、何があったんだ」
「のぞみ、大丈夫かぁ!?」
平助くんだ。
近藤さんが手に持ったがん灯であたしの顔を明るく照らした。
あたしの横に土方さんが腕を組んで胡坐をかいている。
「いや、これは失敬」
唐突に近藤さんは言って、両腕を広げると、縁側に集まっている皆を部屋に入らないように制した。
「なんでもなさそうだ。皆は部屋に戻ってゆっくり休んでくれ」