眠れぬ夜
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(しゃあないな………)
あたしは障子をそっと開けると、敷布団と掛布団を抱え上げた。
(う、めっちゃ重い………)
羽毛布団に慣れたあたしには、この綿の布団というのがとてつもなく重く感じられる。
何度も手から滑り落ちそうになる布団を揺すり上げて、あたしがやってきたのは土方さんの部屋の前。
(ま、ここが一番安全やろ)
女には不自由してないし、剣の腕も確かそうだし。
なにより、あたしに一番興味がなさそうだ。
一旦、縁側に布団を下ろして、そおっと障子を引き開けた。
頭を突っ込んで様子を伺う───どうやら寝ている様子。
(よし、)
障子に当てないように、気を付けながら布団を部屋の中に入れる。
八畳間のこの部屋は、文机や行李の分を差し引いても、余裕をもって布団二枚を敷けるスペースがある。
だが、土方さんは部屋のど真ん中に布団を敷いているため、敷布団同士をくっつけて並べなくてはいけない。
そんな状態で、
(おんなじ方に枕並べるんも、なんか変な感じするしな………)
考えた末、あたしは土方さんの足の方に枕を置いて、布団に潜り込んだ。
(はぁ~~、これでちょっとは安心して寝れるかも)