眠れぬ夜
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芹沢さんのお通夜と告別式は、盛大に執り行われた。
普段から屯所にいないことも多かった人なので、もう二度と会えないのだということが嘘のようにも思える。
何日かしたら、また「おう」と声を掛けてくるような気さえした。
通夜と葬儀の夜は、皆遅くまでお酒を飲んでいて明け方になるまで賑やかだった屯所も、三日目の夜ともなると普段の様子を取り戻した。
(────ひっ、)
ミシッ、床板が軋むたびに、ビクッとあたしの身体が強ばる。
(この人ら、あんな襲撃があった後で、ようグースカ寝られんなぁ………)
門前には不寝番が立ってはいるが、賊は正面切ってやって来るとはかぎらない。
たまらず、あたしは掛け布団をはいで起き上がった。
襖を開けて、いつでも総司くんが助けに来てくれるようにしておこうか───。
(でもなぁ………)
また嫌な顔されたり、茶化されたりするのも癪に障る。
(平ちゃんらの部屋にいくか………)
だけど、平助くんと一くんが布団を敷くと、あたしの布団を敷くスペースが無い。
となると、どちらかの布団に潜り込むことになる。
一くんは大声あげそうだし、
(平ちゃん、本気で夜這いかけてきそうやしな………)
(やっぱ、アカンな、)
新八さんは部屋に入ったところを賊と勘違いされて斬られそうだし、左之さんは甘い言葉にだまされて自ら脚開いてしまいそう───。