家へ帰ろう
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こうして、あたしたちは四条烏丸に向かうことにした。
烏丸まで行けば、阪急に乗れる。
(阪急で大宮まで戻ってこよ)
(なんか、あほらしいけど……)
歩き始めた【ヘースケ】の横に再び並んだ。
しかし、どうも様子がおかしい。
この辺に、こんなに時代を意識した通りがあっただろうか。
屯所の前の道よりは広い道の両側には店が並んでいるが、どれも時代を感じさせる店構えだ。
(こんなとこ、あったっけ?)
まあ、往きは薄暗くなり始めてたし、人もたくさんいたから、正直周りはあまり見ていなかった。
──もしかしたら、最近そういうコンセプトで再開発されたのかもしれない。
そんなことを思ったが、あたしたちを後ろから抜いていく人たちを見て、あたしは目を疑った。
(──え、なんで、みんなカツラかぶってんのん?)
行く人、行く人、みんながまるで江戸時代みたいな恰好。
(なになに?)
(なんか、イベントとか?)
(まさか、知らんあいだに映画村にいるとか、ちゃうやんな……)
ひょっとして、寝ている間にどこか違う場所へ連れてこられたのだろうか。
(そうとしか、考えられへん……!)
(そやけど、お巡りさんがなんで?)
「せっかくだからさぁ、山鉾巡行見に行こうぜ」
【ヘースケ】が興奮気味に言った。
周りには人がどんどん増えている。
もはや尋常ではない数のコスプレの人たちに囲まれて、あたしは困惑するしかない。