賽は投げられた
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「はいはい、」
反撃する元気もなく、あたしはバタンと倒れる。
総司くんもゴロンと寝転がった。
「なんか、夜がこわなるわ」
「君は大丈夫だよ。僕の隣の部屋で寝てるんだし」
「そんなん、あの芹沢さんと一緒に寝てたお梅さんが殺されてんねんで?
隣の部屋なんか、ぜんっぜんアカンやん」
「わ、私でよければ、のぞみ殿のお部屋の外でずっとお護りいたしますが」
あたしと総司くんは顔を見合わせてから楠くんを見た。
「やめておきなよ、おばさんに取って食われるよ?」
「うるさい!」
ぺしん、と総司くんの額をはたく。
「ほらね、のぞみ君って狂暴だからさ。
放っておいても、何の心配もいらないから」
「あー、しんど!寝よ!!」
あたしは目を閉じた。
お堂は日陰になっていて、時々心地良い風も吹いてくる。
あたしは、すぐに眠りに落ちた。
賽は投げられた<5>/終