賽は投げられた
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犯人が長州であり、まだつかまってないとすれば───。
というより、芹沢さんたち数人を殺したところでテロにはならない。
「───なあ、また襲撃あるんちゃう?」
「───え、なんで?」
総司くんがこちらを見る。
「だってさぁ、一人や二人殺したところで新選組がなくなるわけでなし、長州の要望が通るわけでもないやん。
あたしやったら、とりあえず屯所爆破くらいはすんで」
総司くんは驚いたような顔をして、くすくす笑い出した。
「───君、怖いこと言うね」
「笑い事ちゃうて。なぁ、楠くん?」
楠くんの顔を見ると、彼は怯えるような表情で身体を固くしていた。
「───あ、ごめんごめん。おねぇさん、ちょっと脅かし過ぎたかな?」
「おねえさん?…………おばさん、じゃないの?」
眉を寄せた総司くんの太ももに、グーでパンチを食らわせた。
「心配しなくていいよ、」
総司くんは楠くんに笑みを向ける。
「当面は、見張りの人数も増やすし」
「見張りを?不寝番ですか?」
「うん、当面はね」
「そんなん忘れたころに、また狙われるに決まってるやん」
呆れてあたしが言うと、総司くんはあたしを押しのけて楠くんに言った。
「おばさんの言うこと、無視していいから」