賽は投げられた
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しかし、あたしはこんな調子でお通夜に出られるだろうか?
「う~~~~~」
「気持ち悪いなら、君は出なくてもいいんじゃない?」
「……そやけど、芹沢さんにはお世話にもなったし」
「君が倒れた時のことを言ってるなら、あれは余計なお世話だよ。
みんながどれだけ心配したか───」
(………、そうだった)
それにしても、
「犯人は捕まったん?」
「───え?」
「犯人、芹沢さんを殺した」
「ああ、………土方さんの話だと、犯人は長州の連中だってことだけど」
「はぁ~~、長州ねぇ」とあたしが口を挟むより前に、楠くんが小さく悲鳴を上げた。
「長州?!」
「うん、」
楠くんの目が少し泳ぐ。
屯所にまで襲撃があるなんて恐ろしい───そんな風に思ったに違いない。
「あの人らってさぁ、何考えてんのん?」
あたしはムスッとして言った。
なんで長州の人たちは無益な殺人ばかり繰り返すのか、さっぱり理解できない。
「芹沢さん一人殺したって、なんにも変わらへんと思うねんけどなぁ~~」
「まあ、芹沢だけじゃないんだけどね」
「───へっ?」
「平山と、それからお梅さんも」
「お梅さん!?」
あたしは、ガバッと起き上がった。
楠くんが助け起こすようにあたしを支えてくれる。
「なんでお梅さんまで!?」