賽は投げられた
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「ラッキーやったなぁ。みんな島原に行ってて」
だが、総司くんの顔は暗い。
「芹沢さんたちが」
「うん?」
「芹沢さんたちが殺された」
(───え、)
「………へ?!」
「騒ぎに気付いて、僕も駆け付けたんだけど、」
では、本当に屯所に戻って、飲み直したのだろうか。
あたしは、総司くんを上から下まで見た。
「ほんまに芹沢さんにつかまって、屯所に帰ってたん!?」
「うん、聞いた?」
「………うん、」
(絶対嘘やと思たんやけど………)
ひょっとして、その顔の傷は、その時についたもの?
「大丈夫やったん?」
「え?」
「総司くんは怪我してへんの?」
「うん、僕は、大丈夫」
「その、顔の傷は?」
あたしは自分の鼻の下を人差し指でちょんちょんとつついた。
「ああ、これは」
総司くんは小さく笑った。
「今朝、髭を剃ってて失敗したんだ」
「───もう!」
あたしは総司くんの二の腕をぱしんと叩く。
「心配させんといてよっ」
「───心配してくれたんだ?」
「当たり前やろ」
「じゃあ、もっと怪我すればよかったかな」
「あほう!」
総司くんのお尻に、軽くキックを食らわせた。