賽は投げられた
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「はいはい、帰ろ帰ろ」
(タクシー呼んで欲しい)
(歩いて帰る自信ない………)
すると、一くんが背中を向けてしゃがんでくれた。
「おぶってやろう」
「───へ、ええのん?」
「ああ、これも鍛錬のうちだ」
「一くん、………」
「なんだ」
「もうちょっと、やんわり言うてよ。【嫌や】思ててもさぁ。
左之さんをお手本にしい。女の子に嫌われんで」
「───、いや、嫌などとは思っていない。
むしろ、喜んでいる」
「………何それぇ、なんか変態っぽ~い」
「いや、だから!あんたを負ぶえば鍛錬になる。それゆえ喜んでいるのだ!」
笑い転げるあたしを、一くんは忌々しそうに見ていた。