賽は投げられた
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(一体、これの……)
だが、泥酔状態で意識のない身体は意外に重たかった。
部屋に運び込むころには、腕がぶるぶると震え出す始末。
「俺も、総司同様、鍛錬が足りぬということ、………か、」
足で襖を閉めて、ようやく蒲団の上に下ろす。
どさり───と半ば落っことすような感じで蒲団の上に下ろした拍子に、
「し、しまった………」
袴が捲れあがって、脚が剥き出しになった。
「………………、」
不覚にも、ごくりと喉が鳴る。
しかも、掛蒲団の上に寝かせてしまったため、蒲団で隠すこともできない。
「かくなる上は………、御免」
肌に触れぬよう、斎藤は慎重に袴の裾をつまみ上げると、そっと引き下ろした。
その間、知らず息を詰めていたのだろう。
喘ぐように息をつくと、斎藤は独りごちた。
「な、何故俺がこのような目に………」
蒲団をかけてやらないで、風邪をひかせるのは忍びない。
意を決して、再びのぞみを抱き上げ、掛蒲団を足で蹴り飛ばした。
賽は投げられた<3>/終