賽は投げられた
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「俺はまだ帰らん。もう少し美酒を味わってゆこう」
「おお?……そうか? それもそうだな、ハジメ。
屯所じゃあ、こんな美味ぇ酒は飲めねぇからなぁ」
山野の膝枕で眠っているのぞみを見るや、
「ぅおらぁあっ、誰のオンナだと思ってやがるっ!」
震え上がる山野をなだめて、斎藤は永倉を取り押さえた。
「まあまあ、いいではないか。のぞみにもいい思いさせてやれ」
「のぞみちゃんに【いい思い】ってどういう意味だよ、馬鹿野郎。いい思いなら俺がさせてやる」
永倉が山野からのぞみを奪った。
「新八、のぞみに絡むな」
「うぉれの女に、俺が言い寄って何が悪い!」
永倉は、すでに真っすぐに立つこともできずに、ふらふらしている。
「部屋を取ってやるから、先に休め」
「のぞみちゃんはどうするんだ。──よし、俺が担いで行ってやる」
「やめないか、そんな足取りでは途中でこいつを落としてしまう。
ただでさえ頭がおかしい時があるのに、更におかしくなっては困るだろう」
「うん?──そうか?
そういやそうだな、ちょっと変わってるよな、のぞみちゃんは」
永倉をなだめつつ仲居に言って部屋を取らせ、ひとまず、そこへ押し込んだ。
あとは枕芸者がなだめすかしてくれるだろう。