賽は投げられた
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のぞみが山野に腕を絡めて眠ってしまったのを見て、斎藤は原田とうなずき合った。
それを遠く上座から見ていた土方が芹沢に声をかけた。
「芹沢先生、どうです、これから屯所に戻って飲み直しませんか?」
「おう?それは、名案でござるな」
芹沢は、首を伸ばすときょろきょろする。
「のぞみはどうした、今宵は参っておるのだろう?」
「あいつなら、あそこで酔いつぶれていますよ」
土方は顎をしゃくる。
芹沢が見ると、彼女が若い隊士にしなだれかかっているのが見えた。
その周りでは、とびきり美しい少年が二人、心配そうに彼女を覗き込んでいる。
「やけに見栄えのする連中に囲まれておるな。
土方、うかうかしていると、奴らにとられてしまうぞ」
顎をしゃくって、わはは、と笑う。
土方は目を細めて原田を睨んだ。
(酔い潰せとは言ったが、男をあてがえと言った覚えはねぇぞ)
芹沢、平山、平間が退室するのを見届けて、原田が立ち上がった。
「ハジメ、あとは頼んだぞ」
ちょい、と肩に触れて去っていく。
斎藤は、藤堂とのぞみを見て溜息を落とした。
のぞみを屯所に帰さないように見張る役目の藤堂が、すっかり酔いつぶれてしまっている。
「おう、なんだ、帰ぇるのかよ」
永倉が腰を上げようとしたので、慌てて斎藤は言った。