賽は投げられた
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「あたしには向いてなさそう。俳句のセンス、ゼロやし」
「扇子?俳句の?」
馬越くんが、扇子を扇ぐ真似をする。
「えーと、俳句の趣味?あたしは変な句しか思いつかへんから」
(第一、あんな【しな】作れへんし!)
「遊女など、のぞみ殿には似合いませぬ」
楠くんがあたしを真っすぐに見て言った。
「───そ、そうやんな」
そう真正直に言われても、ちょっとショックなんやけど。
「あたし、男の人に甘えたりとか出来ひんし。
絶対に無理、太夫とか」
「あっ、すみません───言葉が足らず。
でも、そういう意味ではありません」
「ええねん、ええねん、あたしは見た目で勝負でけへんから、そやから───」
三人が期待を込めた目で見ている。
「そやから、───ええと、笑いで勝負しよかな、関西人として」
あははー、と苦笑いした。
「確かに、」と、山野さんが笑う。
「沖田先生は、【のぞみ君は最高に面白い】と随分買ってらっしゃいます」
「まあ、一番面白いんは、一くんやけどな……」
「斎藤先生?!」
三人が一斉に一くんの方を見た。
静かに酒をすすっていた一くんは、その視線に気付いたのか、びくっと肩を揺らしてから、ゆっくりとこちらに視線を向けた。
一くん、さいこー(笑)