賽は投げられた
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「サイッテーなエロじじい」
「えろ?」
「──て、なんです?」
は、──と我に返る。
(そうか、エロって日本語ちゃうんやった)
「えーと、そやな。【かっこいい】ってことかな!」
「──え、でも確か【最低な】と……」
楠くんが、突っ込んできた。
「────、ほら、あるやん!
わざと反対の言葉を使(つこ)て、その意味を強調する──みたいな」
一瞬黙り込んだ三人は、「──ああ、なるほど!」とそれぞれが大きくうなずく。
あたしは、噴き出しそうになるのをこらえて、さらに続けた。
「前川邸のみんなに【副長って最っ低でエロいですね!】って広めといて」
「承知しました!」
「のぞみ殿のおっしゃる通り、副長は誠にえろいお方ですよねぇ」
「そうだな」
そう三人で言い合っているのに、思わず噴き出しそうになった。
(へへん、ざまあみろ)
あたしは、土方さんの方を見てほくそ笑んだ。
相変わらず女の人が肩に頭をのせていた。
(それで【肩が凝った】とか言うても、絶対に揉んだらへんし!)
賽は投げられた<2>/終