賽は投げられた
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「大丈夫かな、平ちゃん。まだ宴会始まったばっかりやのに、ちゃんと帰れるんかな?」
「心配すんな、新八に担がせる。
のぞみは俺が抱いて帰ってやるから、遠慮しねぇで飲んでていいぜ」
笑うと目尻がさがって、左之さんは何とも色気のある表情になる。
「小十、のぞみを任せといていいか」
「はい、ちゃんとお護りしておきます」
左之さんはうなずくと、平助くんを自分たちの輪の中に入れた。
「それはそうと、のぞみ殿は女子だてらになかなかの怖いもの知らずとお聞きしました」
「──え、なにそれ?誰から聞いたんですか?」
山野さんがくすくす笑う。
「沖田先生です」
ははん、あやつめ、あること無いこと、笑いを取るためにあたしをネタにしてやがるな──と総司くんを見た。
隊士の中にまざって、身振り手振りで何か話している。
どっと周りから笑いがあがった。
その様子を見ながら山野さんは笑い含みに言った。
「色々お聞きしています。
副長に届いたたくさんの恋文におかしな歌を添えて返事を送った話とか、その恋文を故郷に自慢して送ったとか」
(あいつ、いっぺん締めたらなあかんな……)
「言うときますけど、それをやろうって言いだしたんは、全部総司くんですからね」
「なるほど、それはありそうな話ですね」
山野さんは笑った。
「沖田先生は、そんなに面白いお人なんですか?」
楠くんが目を丸くした。