家へ帰ろう
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歩き出した【ヘースケ】の背中に、あたしは訊いた。
きっとタブーな質問なんだろうけど。
「二人とも、大学生ですか?」
こういう現代の設定の話は、避けて通る決まりになっているんだろう。
案の定、【ヘースケ】はあたしの後ろを歩いてる【ハジメくん】にチラリと動揺の視線を送ってから、あたしに視線を戻した。
嘘がヘタなくせに、【新選組もどき】のふりをしなくてはいけいことに一々過剰に反応するからバレバレなのだ。
「──え?」
案の定どぎまぎして【ヘースケ】が言ったので、あたしは言い方を変えて訊いた。
「えーと、普段は何をしてる人なんですか、お二人は」
【ヘースケ】は少し安心したように息を吐いてから答える。
「まあ、普段は市中の巡察かな」
「巡察?」
(ひょっとして、お巡りさん?)
そう考えると昨夜のことも納得出来ないこともない。
(ええ年して、迷子扱いされたいうことやな……)
あたしはひとり苦笑いした。
「うん、今、京の町は色々と物騒だからね」
「そうなんですか?」
そんなこととは知らず、友人たちを宵山に誘ってしまって迂闊だった。