賽は投げられた
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平助くんの腕にぎゅうっと、抱きつく。
「──、あ、あの、あのなあ!
だから、やめろっつってるだろ、そういうことは!」
「なんでよ」
多分、あたしの胸が腕に当たってるんだと思う。
そこへ、べりっ、と総司くんが割り込んできた。
「平助が嫌がってるだろう?」
「ちょー、やめてぇな。
せっかく平ちゃんとくっついてんのに」
「平助も、のぞみ君のぺったんこのお胸に興奮するのはやめなよ」
「──は!?」
「──そ、総司!
なんで、お前がそれを知ってるんだよ!!」
「あたし、そんなぺったんこちゃうし!」
「だって、おんぶした時、男みたいだったもーん」
「はあっ?」
すると、背後から長い腕が二本伸びてきて、あたしの胸の前で交差した。
「そんなもの、」左之さんだ。
「男の腕次第だろうが」
(──へ?)
「のぞみ、俺が大きくしてやろうか。あん?」
左之さんが頬をつけてくる。
「左ぁ之さぁん、くっつくなよぉ!」
「平助の女じゃねぇだろう?」
左之さんは、あたしを抱え込むようにして、平助くんから引き離す。
そして、手を取ると、すたこらと駆けだした。
「おあっ、ずるいぞ左之さん!」
この楽し気な宴会の裏側に、どんな恐ろしい計画が立てられているのかなんて、あたしは知る由もなかった──。
賽は投げられた<1>/終