賽は投げられた
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「くずきりに酢ぅとか気持ち悪いやないですか、オカズとちゃうんですから。
くずきりでも、ところてんでも、かけるんは黒蜜に決まってます」
「そもそも、お前ぇと俺が合わねぇのもそこんところに原因があんだろうな!」
「でしょうねっ」
あたしは、ギュッとかかとで土方さんの背中を踏みつけた。
「ぐえっ、──て、てめぇ、今のわざとだろう!」
「あっははは、鍛え方が足りひんのんちゃいますか。
だいたい、夜遊びばっかりしてるから、身体がなまってるんですよ」
「はっ、はっ、はっ、はっ!!」
笑い声に振り返ると、近藤さんだった。
「のぞみ君にかかれば、鬼の副長もひとたまりもないなぁ」
土方さんの背中で、波乗りするみたいなポーズをしていたあたしは、ぴょんと飛び降りた。
「ぐげぇっ──」
思ったよりもきつく踏み切ったみたいで、土方さんが再び声をあげた。
「何をやっているのかね、二人で」
近藤さんはくすくす笑う。
「内緒です」
ひそひそと声を落として囁くと、近藤さんはにんまりと笑う。
相変わらず、恋仲にあると思っている近藤さんはあたしの耳に囁き返した。
「こんな体位は見たことも聞いたこともないぞ」
ごほん、と咳ばらいを一つして、土方さんが胡坐をかいた。
「それで、なんなんだ、近藤さん。
仕事の話なら、このややこしいのを追っ払うが」