Happy Birthday!
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昨日、夕方から出て行ったわりに、珍しく早く帰ってきた土方さんは、案の定、朝からご機嫌斜めだ。
きっとあたしにまた「朝帰りですか」と茶化されるのが癪に障るから、早目に切り上げて帰ってきたのだろう。
(そんな機嫌悪なるくらいやったら、遠慮なく朝帰りしてくれてええんやけど)
朝食のお膳を持ってきたときも、こちらをふり向きもせず「ああ、」と言ったきりだった。
「もう下げてもいいですぅ?」
一応声をかけたが、机に向かっている背中から返事はない。
すべて食べ終わってるんだから「見りゃ分かるだろ」とでも言いたいんだろう。
(いーーーーーー、だ!)
その背中に、歯を出して、あたしはくるりと踵を返した。
「おい、」
(もう~、もうちょっと早ぅ声かけてよう)
ほんま、タイミング悪いおっさんやな──と思いながら回れ右する。
「はい、なんですか?」
「お前ぇの用が済んだら出かけるぞ」
「はあ、……そうなんですか? いってらっしゃい」
(どうぞ、ご勝手に)
ひょっとしたら、おとといの【土方さんも休憩所持たはったらええですやん発言】をまだ根に持っているのだろうか。
(ヘビみたいに執念深いやっちゃ……)
土方さんに聞こえないように、ため息をついた。
.