家へ帰ろう
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【ヘースケ】の他に、初めてみる顔が一人あった。
「あ、ハジメくんね」
【ヘースケ】が教えてくれる。
【ハジメくん】は、無表情なまま、うなずくようにわずかに頭を下げた。
「土方さんは、総司を連れていけって言ったんだけどさ、あいつ用があるらしくて。
だから、急遽ハジメくんが来てくれることになったんだ」
「それは、申し訳ありません」
あたしが頭を下げると、【ハジメくん】は「あ、いや……」と言葉少なに答えた。
(怒ってんのんかな)
「あ、怒ってるわけじゃないから」
【ヘースケ】が笑う。
「恥ずかしがり屋なんだよ、特にオナゴには」
「お、おい……!」
【ハジメくん】は怒ったように言ったけど、確かに顔は照れていた。
精悍な顔立ちが、照れると少し幼く見えて可愛い。
とりあえずは四条大宮まで歩き、電車で帰りたい。
昨夜はどうしてだか駅が見当たらなかったが、日の高いうちに行ってみれば案外「な~んや、そういうことか」という事情があったのかもしれない。
もちろん、この恰好は恥ずかしいが、この際そんなことは言っていられない。
(【コスプレしてて何が悪い、この野郎】て顔で睨みつけてやる)