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「──お、おのれ、」
「斬られたいか、新見錦。
私は、武士らしく切腹させようとしている。
そのご温情は、会津中将様から出ている」
(抜き打ちを掛けるか──、)
新見の考えを読んだかのように、すっと土方の背後に沖田と斎藤が現れた。
(ならば、逃げるか、)
広縁は庭に続いている。
その手入れの行き届いた庭木の陰から、二つ影が現れた。
(原田、永倉──)
新見が観念したと見るや、斎藤がすっと短刀を差し出した。
「沖田くん、介錯を」
言われて、沖田はすらりと刀を抜いた。
すでに股立ちは取っている。
「土方くん、必ず後悔するぞ」
奥歯を噛みしめるように唸った。
土方は黙っている。
新見は斎藤から短刀をひったくると、膳を掴んで尻の下に敷いた。
傍らに沖田が立つのが分かる。
着物の前をはだけるにも、手が震えて上手くいかない。
一息、息をつくと、
「無念、──」
一言残して、短刀を腹に突き立てた。
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