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「ああ、それなら私は構わない。君たちにまかせておこう」
「確かに、私におまかせいただけますか」
「ああ、」
新見は面倒臭そうに手を振って、盃を取り上げた。
その手許を土方はじっと見ながら、
「用と申すのはほかでもない。
新見先生に、この場で切腹していただきます」
「──え、」
新見は手を刀に走らせた。
「待ってください」
土方は手をあげる。
「たった今、それをご了承いただいた。
武士に二言はないはずです」
「──ひ、土方くん!」
「心得ています。介錯の太刀は、この土方歳三がとります」
「──な、なぜ、私が!」
「御未練でしょう。新見錦先生といえば、かつては水戸の志士として江戸では鳴り響いたお名前だ。
どうか、武士らしく──」
「理由を訊いているのだ!」
「それはお任せいただいたはずです。
芹沢先生、近藤先生、そして新見錦先生、この三局長のご裁断をたった今得た。
その三局長のご裁断に従い、水戸脱藩浪人新見錦は、押し盗み、金品強請を働いたかどにより、切腹仰せつけられます」
「待て、屯所へ戻る」
「どこの屯所です」
「知れている、壬生の──」
「あなたはまだ新選組局長のつもりでいるのですか。
すでにそれは剥奪かつ除籍されている。
それを裁断したのは、さっきまでここにいた局長新見錦だ。
今ここにいる、それに似た人物は、すでに局長ではない。
不逞の素浪人、新見錦」
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