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「どうしたの、何かあった?」
息を切らしているあたしに、総司くんは涼しい顔で訊いた。
「ば、ばれた……」
「何が?」
「な、何って、決まってるやん!」
総司くんは少し黙る。
ひょっとしたら、菊ちゃんとの密会が土方さんにバレたのだと誤解したのかもしれない。
「あ、ちゃうちゃう」
「何が、違うんだよ……?」
「えーと、ほら、前に土方さんの恋文にイタズラしたやん!」
「ああ、」と、総司くんが笑みを浮かべた。
「田舎から返事が来たらしくって、それで【女に鼻の下伸ばしてるだけやったら、さっさと帰って来い】って言われたらしい」
総司くんは声を立てて笑った。つられて、あたしも笑う。
「ヤバ、って思たんやけど、笑けて笑けて!」
「悪いなぁ、君って」
総司くんはくすくす笑った。
菊ちゃんが、沖田くんにおずおずと訊く。
「なんかあったんどすか?」
総司くんは笑いながら説明した。
「いつだったかなぁ、土方さんが遊女からもらった恋文に、のぞみ君が返事を書かされてたんだよ」
「恋文の返事、どすか……?」
菊ちゃんは【信じられない】という顔をしたのち、眉を下げて笑い出した。
「そう、あほらしいやろ?」
「怒ったのぞみ君は、恋文をまとめて土方さんの故郷に送っちまったのさ。
こーんなにもてています、って手紙をつけてね」
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