Happy Birthday!
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「例の【歳三如何のよミ違ひ】。
あれが、愛嬌があって良いって、えれぇ評判でなぁ。
もててもてて困ってるってぇ次第だ」
(……う、それは計算ミス)
(【いったい、どういうことなのキーー!】って怒られると思てたのに……!)
「ほんなら、良かったやないですか。
なんのことか、あたしには分かりませんけど、モテたはるんやったら結構なことです」
ふん、と土方さんは鼻息を荒くする。
「お前ぇも素直じゃねぇなあ」
「──は?」
「俺がもててんのが、気に入らねぇんだろう?!」
「はあっ?! なんであたしが一々そんなこと気にせなアカンのです?」
「ったく、可愛げがねぇったら」
「はいはい、あたしは可愛げなんかありませんて」
「はい、は一回でいいって言ってるだろうが!」
あたしは、目を細めて土方さんを見据えた。
反撃に転じる。
「なにをそんなムキになったはるんです?」
「ムキになんかなってねぇ」
「なったはるやないですか──、あ」
そうか、それで黙り込んだのかと気付く。
【ふうん、ほんなら、土方さんも休憩所を持たはったらええのに】
この一言が気に入らなかったのだ、きっと。
近藤さんが休憩所で寝泊まりするようになって、そのうえ土方さんまでが休憩所を持てば、言ってみれば、責任者が常駐しない状態になる。
だから、土方さんは休憩所を持ちたいのを我慢してここにいるのに、それをあたしに【出ていけばいいのに】と何の考えもなくサラッと言われたことにカチンときたのだ。
きっと、【ここに居て欲しいのはお前ぇじゃねぇんだよ】とでも思っているのだろう。
.