迷い込んだ路
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「すごいですね。最近の祇園祭って、こういうこともやってるんですね!」
「まあ、僕達が上洛したのが今年だから」
(【上洛】ね、──言葉遣いも徹底してるぅ!)
「その刀も本物っぽくてすごいですね。それ、抜いたりとかできるんですか?」
あたしの質問が間抜けだったのか、二人は顔を見合わせて笑った。
気を取り直して、スマホをいじくる。
「あの、写真撮ってもいいです?」
せっかく羽織も着せてもらったことだし、三人で記念撮影しておきたい。
友人たちに見せたら、何者に扮装しているのか分かるかもしれないし。
二人の間に滑り込んで、あたしはスマホを掲げ持った。
「あ、ほら、もっと顔寄せてください。入ってないですから、全然」
二人は怪訝そうな振りで、あたしの顔の横に自分たちの顔を並べると、スマホを見上げた。
──カシャ
シャッター音が鳴って、あたしは頭を下げる。
「ありがとうございました。──あ、羽織も」
脱ごうとすると、慌ててポニーテールみたいに髪をくくっている男性(──【沖田総司】やと思ったのにな)が、あたしの手を押し留めた。
「ちょっと待った。そんな格好でどこへ行く」