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「【新選組】てぇんだ」
あたしは、土方さんを見上げた。
「それ、確か、お前ぇが言ってた名じゃなかったか?」
そうだった。
すっかり【壬生浪士組】に慣れてしまっていたが、最初は【新選組】だと思ったのだ。
「……そうかも、」
土方さんは、顎を撫でている。
そして、眉を寄せてあたしを見下ろした。
「お前ぇ、やっぱりこの先の時代からやって来たってぇのは、本当のようだな……」
「いや、……でも、あたしの勘違いかも。
【新選組】って名前くらいは知ってましたけど、詳しくは知らないんで……」
正直、【新選組】が実在のグループだったのかどうかも怪しい──その程度の知識だ。
大体、【新選組】が何の団体なのか知らないし、なんとなくそれは江戸の話だと思っていた。
「まあ、新選組ってぇのは、会津松平家古来の軍制にある名だとも聞いたしな」
「そうなんですか?」
「ああ、【諸芸に秀でた若者の一隊】という意味があるらしい」
「……ああ、」
それなら幕末の新選組以外にも、新選組があってもいいわけだ。
でも、──沖田総司と土方歳三、という名前の人物は幕末の新選組のメンバーだった記憶がある。
「あの……、」
「何だ」
「総司くん、ですけど……」
土方さんは、小首をかしげる。
「総司くん、元気です?」
土方さんは小さく噴き出す。
「総司なら、ピンピンして帰ぇって来てるぞ」
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