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総司くんが帰って来てると言うことは、他のみんなも帰って来てるはずだ。
あたしはあわてて着替えを済ませると、手拭いを掴んで部屋を飛び出した。
平助くんたちの部屋も、左之さんたちの部屋も障子が閉められているから、きっと眠っているんだろう。
芹沢さんの部屋からは大きないびきが聞こえている。
まずは顔を洗おうと井戸へ向かった。
そこにいたのは、──
「土方さん!」
土方さんは、緩慢な動きで振り返ると「おう、」と言って、手拭いで顔を拭いた。
見たところ、怪我をしている様子はない。
「おかえりなさい、お疲れ様でした!」
ぴょんぴょん、と飛び石を飛んで近づいて行く。
その間に、土方さんは水を汲み上げて桶に移してくれた。
「あ、すいません」
あたしはすっかり慣れた手つきでたすきを掛けると、顔を洗って口をゆすいだ。
腰にぶら下げた手拭いを引き抜いて、顔を拭く。
そこから目だけを出して、えへへと笑った。
「なんだ、気色悪ぃな」
「ちゃんと足がついててよかったです」
「なんだと、人を勝手に殺すな」
あたしは心底安心して、また笑った。
「えへへ、みんなお疲れみたいですね」
「ああ、前の晩から興奮して眠れてねぇ奴も大勢いたみてぇだしな。
そうなると丸二日寝てねぇことになる」
土方さんは苦笑した。
「土方さんも、これからお休みですか?」
「──ん、ああ、そうだな少しばかり眠ろうかと思ってる」
手拭いを肩にかけて井戸を離れていく土方さんの後を追った。
「そうだ、」
不意に立ち止まって、土方さんがあたしを振り返り見る。
「俺たちに新しい名を賜ったんだが、」
「へーえ?」
「それがよ……、」
土方さんは何か考えるように言う。
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