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「あ、そうだ。例の櫛返して」
ぬっと手を突き出してくる。
「──あ、はいはい」
「【はい】は、一回」
「はい、はーい!」
包みを取りに、総司くんに背を向けると、彼は軽い調子で訊いてきた。
「それはそうと、まさか、包みを開けて中を見ようとしたりしてないよね」
ぎくりとしたが、大丈夫だ。
開けようとはしたが、開けられなかったのだから。
「大切な預かりもんやのに、そんなことするわけないやん」
「はい、」と包みを手にのせる。
総司くんはためつすがめつ、その包みを見詰めて、にやりと笑った。
「開けようとしたけど、開けられなかったんでしょ?」
ぎくりとしたが、平静を装う。
「まさか、」
「ふうん、」
面白がるような目付きであたしの顔を覗き込んだ。
「目が泳いでるよ」
「──えっ!?」
総司くんは、声を立てて笑った。
「君は嘘をつくのがヘタクソだね」
くすくす笑いながら総司くんは仰向けに倒れると、布団を頭までかぶった。
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