Move Out!
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ええよ、あんまり食欲もないし……」
あんなに走り回ったのに、胃が重く食欲がまったくない。
「きっとご無事で帰ってきはりますて!
それより、……」
リクちゃんがにやりと笑った。
「良かったんどすか? 土方はんの前で、藤堂はんと抱き合うてしもて」
「そや、そや!あて、ひゃー、て目ぇ覆てしもたわ」
(またか……)
「……ああ、ハグね。 ほんで、土方さん、なんも関係ないし」
「なんぞ、土方はんからもろうてはらへんの?
形見みたいなもんとか」
「形見?」
「そうどす。今日の恰好見たら、ただ事ちゃうことくらいあてかて分かります。
形見やのうても、【渡そ思てた】もんとか」
それなら思い当たることがある。
「──ああ、それやったら総司くんから預かってるわ」
「沖田はん?」
二人は声を揃えてあたしを見た。
「うん、もしもなかなか帰れへんようになったら、お姉さんに送ってほしいって、クシ預かった」
スエちゃんとリクちゃんは、顔を見合わせた。
「ほんまにお姉はん宛?」
「──え、どういうこと?」
「ほんまは想うお人にあげたいやつなんとちゃうんどすか?」
菊ちゃんの顔が浮かんだ。