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菊ちゃんは赤い顔のままうなずいた。
「結構カッコ良かった思わへん?」
「……へ、へぇ、」
菊ちゃんはゆでだこみたいになっている。
(可愛いなぁ……)
微笑ましい気分で、あたしは菊ちゃんを見下ろした。
(総司くんも、お姉さんなんかにプレゼント買うてんと、菊ちゃんに買うたげたらええのに)
(シスコンか、ちゅうねん)
今朝の総司くんを思い出しながら、ため息をついた。
「……菊ちゃんも、ひょっとして今朝のん見たん?」
すると、菊ちゃんは「へぇ」と、また顔を赤くした。
「そうそう!のぞみ、藤堂と抱き合うてたやんけ。
アツかったなぁ、なあ、お菊ぅ~~」
あたしは五平に平手を飛ばしたが、ひょいと避けられた。
「あんなあ、【抱き合う】とか、誤解を招くような言い方はやめなさい。
あれは【ハグ】や」
「はぐ?──なにを剥ぐねん」
「あほ、それは【はぐ】違いや、こうすること!」
菊ちゃんを、ぎゅっと抱きしめる。
「【久しぶり~】とか、【また会おな~】とか、【頑張りや~】とか、そういうときにするねん」
「ふうん、」
解せない、という顔で五平は言った。