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「あんた、案外詳しいな」
冷静な分析にあたしは舌を巻いた。
五平はにやりと笑う。
「わいも隊士になれっかな?」
「あほう、やめときそんなん」
菊ちゃんがお堂の日陰で深々と頭を下げている。
あたしは、「菊ちゃーん!」と手を振った。
「最近、沖田ものぞみも来ぃひんかったさかい、しょげてんねんお菊」
そう言えば、ここのところあたしは土方さんに色々言いつけられて、遊びに来れてなかった。
総司くんもそうだったとは知らなかったけど。
五平と並んでお堂に向かう。
「五平、こないだのお相撲見た?」
「おう、見た!見た!
お菊に連れてきてもろてん。すごい迫力やったなぁ」
そうか、菊ちゃんには仕事があるし、それに総司くんも接客担当だったから、デートなんてできなかったか──残念、とあたしはため息をついた。
「のぞみはん、お久しぶりどす」
菊ちゃんは可愛らしい笑みを浮かべた。
「久しぶり、菊ちゃん、お相撲見た?」
「へえ、楽しおしたなぁ」
にこにこと答える。
「残念やったね、総司くん忙しそうにしてたやろ?
ちょっとくらい喋った?」
とたんに菊ちゃんの頬は真っ赤に染まった。
「え、な、え、な、なんどす?」
「いじめたんなや」
五平があたしを肘で小突く。
「別にいじめてへんて。
そや、ほんなら、総司くんの紋付姿見た?」