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夕飯を終えて台所へお膳を持って行ったあたしは、若い女中の二人、スエちゃん、リクちゃんとおしゃべりを楽しんでいた。
お年頃なだけに、若い隊士のことをよく知っている。
誰々が男映えがするだの、誰々に声を掛けられただの話が尽きない。
「へー、隊士の人らと結構仲良うしてるんやね」
(あたしなんか、誰も知らんのにな)
そう思いながら興味深く話を聞いた。
「そういえば、佐々木はん、最近見ぃひんなぁ」
スエちゃんが言うと、リクちゃんが「しっ!」と人差し指を立てた。
「【佐々木はん】て?」
「知らぁらへんのん、のぞみはん」
スエちゃんが面白がるようにあたしを見た。
「誰が言うたか【美男五人衆】言うて、えろう見栄えのする隊士はんがいはりますんよ!」
「へーーえ、」
いつの時代も女はミーハーである。
「その中でも佐々木はんは、とびきりや」
「ちょっと、おスエちゃん!」
リクちゃんがたしなめるように言ったが、スエちゃんは気にも留めず話を続ける。
「そやけど、佐々木はんには、あぐりはんいう綺麗な女子はんがいはるんどす。
もう、憎らしい思わはりまへんか?」
「──はあ、……」
「ちょっと、おスエちゃんて!」
「なによぉ、」
語気を強めたリクちゃんを、スエちゃんは困った顔で見返した。