Move Out!
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
土方さんは嫌そうに顔をしかめると、あたしのおでこを指で弾いた。
「痛(い)った!!
何するんですかぁ、もう!」
「女房みてぇな口きいてんじゃねぇよ、馬ぁ鹿」
「はぁっ?
第一、奥さんやったら、こんな優しい言いませんし!
【ええ加減にさらせ】て言いますし!!」
ふん、と笑って土方さんは背中を向けると、
「おー、こわっ」
腕を袖の中にすぼめて、爪先立ってひょいひょいと玄関に向かって行く。
「なんなんですか、それ!ムカつくなあ、もうーー!」
土方さんのあとを追いかけていくと、さっきの隊士が新八さんにつかまってまだそこに居た。
気配に気づいて、こちらを顔を向けたかと思うと驚いたような顔をする。
土方さんは、ぴたっと立ち止まると、袖から腕をぬっと突き出す。
ついでに、ごほん、と咳払いしてから大股で式台に向かった。
「ええかっこしい」
その背中に向かって言ってやった。
半身で振り返り、鼻息も荒く土方さんは怖い顔を作る。
「あっはは、いってらっしゃい。【おきばりやすぅ】」
やんわりと腰を折ると、
「気色悪ぃことすんじゃねぇ、馬鹿野郎!」
すぐに罵声が飛んできて、あたしはニヤニヤと笑った。