お相撲さんがやってきた!
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ここが無くなったら、あたしはどうしたらいいのだろうか。
①八木さんちのお手伝いになる→朝が早いし、第一野良仕事なんか無理。
②旅館などで住み込みで働く→朝が早そうやし、重労働っぽいから嫌。
③花街で働く→夜が遅そうやし、白粉臭いし、変な病気もらいそうやし、スケベなオッサンの相手なんか絶対に嫌!!
指折り数えてブツブツ言ってると、「おい、」と土方さんが呼んだ。
「解散なんかしねぇって言ってるだろうが」
「そやけど、解散させられるかもしれへんのでしょ?」
「解散なんてさせてたまるかよ」
「ほな、どうするんです?」
「そんなこと、お前ぇが心配することじゃあねぇよ」
「そやけど──」
「心配要らねぇって言ってんだろ。お前ぇを露頭に迷わせたりしねぇ。
俺に任せて、お前ぇは安心してろ」
揺るぎのない口調にぽかんとしていると、「よ、」と言って土方さんは腰をあげた。
「はっけよい、」
言ったが早いか、あたしに体当たりしてきたのであたしは仰向けにひっくり返った。
「──も、もうううううっ!!
何するんですかぁ!!」
「何って、相撲じゃねぇか。
この二日間何見てたんだ、お前ぇは」
あたしの反応に【一本取ったり】とニヤリとすると、手拭いを肩にひょいとかけ、「はぁっ、はっ、はっ、は、はー!」と黄門様みたいな笑い声をあげて部屋を出て行った。
その後ろ姿に、思わず笑みが漏れた。
【俺に任せて、お前ぇは安心してろ】
──うん、安心してるからね。