お相撲さんがやってきた!
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すでにお風呂を済ませたあたしは、寝間着がわりの浴衣を着ている。
おマサさんが、「洗い替えに」とくれた白地に藍色の朝顔模様の浴衣だ。
視線の先に気付いて、あたしは、ぐいと襟を広げて見せた。
「ちゃんと、ブラジャーしてますんで。
残念でしたぁ、あははは」
「あ……、あはは、じゃねぇだろう馬鹿野郎!
何やってんだ」
怒ったように言って、ぷいっとそっぽを向く。
その耳が赤くなっていることに気付いた。
土方さんは、あたしなんかよりもずっと色白なので、稽古の後などは赤く火照っていることがよくある。
けど、からかわれて赤くなるのは初めてだ。
(笑ける……、くくくっ)
「もう下がっていいぞ」
不機嫌そうなのは、バツが悪いんだろう。
「肩揉まなくていいんです?」
「いい」
「今日も一日案内係でお疲れでしょ?」
「疲れてなんかねぇ」
あたしはくすくす笑いながら、肩に手を置いた。
たちまち、「はぁ~~~」と息が漏れてくる。
「ほら、やっぱり気持ちええんやないですか」
笑いをこらえながら言う。
「お相撲、面白かったですね。
あんな近くで見たの初めてやったんで、うれしかったです」
くす、と鼻で笑ったのが聞こえた。
こうなったら、あたしの勝ちだ。
「そりゃあ良かった」
少し満足そうな答えが返ってくる。