お相撲さんがやってきた!
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「七月二十四日の夜、油商人八幡屋右兵衛が覆面姿の浪人に斬られて、三条の橋詰に首をさらされるってぇ事件があったろ」
その首の傍らに、【この余、大和屋庄兵衛およびほか両三名の巨商も同罪たれば、おって梟首すべし】という札が立てられたという。
強烈なブラックメールだな、とあたしは蒼くなった。
「まあ、首をさらされた八幡屋も、大和屋も異人たちと交易して金銀を蓄えていやがったからよ、」
「かねてより、尊攘激派に狙われていたというわけか──」
一くんが後を引き継いだ。
(外国と貿易しただけで殺されるとか、江戸時代ってやっぱり怖いな……)
それに、無茶苦茶だ。
「──で、この八幡屋さんを殺した下手人、」
(……とか言ってみたかった、せっかくの江戸時代なんやし)
「……は、お縄についたんですか?」
新八さんは苦笑いを浮かべながら、
「なかなか手厳しいな、のぞみちゃん。
だがな、手口から言って、【天誅組】の仕業だろうって誰何されたが──」
この時代というのは、【なんとか組】というネーミングが多くて誰が誰なのかさっぱり分からない。
でも、【天誅】と名付けられているくらいだ。
過激派のグループなんだろう。
「大和屋庄兵衛は、勤王家として知られる醍醐家の家来、板倉筑前介(いたくらちくぜんのすけ)の力を頼み、天子様に一万両、天誅組にもかなりの軍資金を差し出して、命乞いしていやがったらしい」