お相撲さんがやってきた!
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土方さんたちの姿もまた客席に戻っていて、愛想よく接客を始めている。
「一大事だ」
新八さんはそう口走って、「あ、」とあたしを見下ろした。
「そっか、のぞみちゃんがいたんだったな」
「聞いたらあかんことやったら、耳ふさいどきますけど」
ここに来てふた月ほどになる。
薄々気付いてはいるが、彼らの【隊務】とは、かなり生々しい【R15】的なもののようだ。
そんなもんだから、隊務においては、当然けが人や死人が出たりすることもある。
その遺体は前川邸へと運ばれるのが常だった。
【前川邸に一人で入るな】という警告は、隊士に絡まれるからというよりも、不用意に足を踏み入れて見たくないものを見てしまわないようにとの配慮なのだと思う。
新八さんは困ったように眉尻を下げたが、気を取り直したように明るく言った。
「ま、いーや。
お前さんも聞いといたほうがいいかもな。
こんなとこで立ち話もなんだから、ちょいと屯所まで戻ってくれ」
そう言うと、新八さんは境内を背にして歩いていく。
あたしたちは、首をかしげながらそのあとに続いた。
お相撲さんがやってきた!<1>/終