お相撲さんがやってきた!
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「え、島田さんって、もとお相撲さんですか?」
あたしは驚いて島田さんを見上げる。
島田さんは苦笑いで「違う違う」と首を横に振ってから、新八さんに言った。
「おいおい、せっかく力士たちが大坂から手打ちにきてくれたというのに、稽古の邪魔をするものではあるまい」
「というと、島田さんはやはりあの者より自分の方が強いと思っているわけだな」
軽口を叩いたのは、珍しく一くんだ。
「なんなん、何の話?」
新八さんの話によると、あたしがここに来る少し前に、大阪で力士たちとひと悶着あったという。
ご多聞に漏れず芹沢さんも一緒だった。
(いちいち、あちこちで悶着起こすなぁ……)
あたしは呆れ気味に新八さんを見上げた。
「その時、島田くんが力士を力士ばりに投げ飛ばしてやったというわけさ」
「ああ、そやから。【力士】の【リキさん】てこと?」
「いやはや、お恥ずかしい」
島田さんは困ったように視線を泳がせる。
吊られてそちらの方を見ると、隊服ではなく黒紋付に白い縞の袴を着けた隊士たちがあちこちに客を案内している姿が見えた。
源さん、山南さん、土方さんの姿も見える。
(あ、総司くんもここにいたんか……)
それにしても──、
「何したはんにゃろ」
「お客を席に案内されているようですね」
島田さんが答えてくれる。
「平ちゃんは行かんで良かったん?」
あたしは平助くんの顔を見た。